イスラムの朗誦と日本の朗誦
Cap_muraです。
朗誦は「ろうしょう」と読み、「声を上げて読む」という意味です、あらかじめ。
イスラムの朗誦の既視感(既聴感)
前回の投稿でアザーン(イスラム教の礼拝の呼びかけ放送)について書きました。
書いてからアザーンを聞いていたところ、既視感(既聴感)がありました。
日本のどこかで似たものを聞いたことがあるような、という気分でした。
大相撲の呼出に似ているような
しばらく考えて気が付いたのが「大相撲の呼出」でした。
呼出が相撲力士の名前を読み上げるのと、アザーンがイスラム教徒に礼拝をするように呼び掛ける節回しが似ているな~という思い付き。
動画は呼び出しの様子。
突然の飛躍:相撲甚句を偶然発見
ここでアザーンみたいにApple musicで呼出の音声の配信もやっていないのかな、朝の目覚ましアラームにできないのかな?と思います。
「大相撲」と入力して検索したら呼出の音源は見つかりませんでしたが、「相撲甚句」というもののアルバムを見つけました。
20秒程度からから3分くらいまで様々な長さの男の朗誦が入っていました。
アザーンとの大きなシステムの違いはアザーンがアラビア語による独唱に対して、相撲甚句では男の独唱に複数の男の合いの手が入っていることです。
またアザーンは宗教で定められた唱句しかありませんが、相撲甚句は創作物なのでいろんな詞のものがあります。
節の途中に「ハイ」とか、最後に「ハァー ドスコイ ドスコイ」と合いの手を入れています(ちょっぴりアニメNARUTOのBGMの合いの手「ソイヤッ ハッ」を思い出したりして)。
以下のリンクでは相撲甚句についてこのように説明しています。
甚句とは「七七七五調の俗謡の一種」で、相撲甚句とは花相撲や巡業相撲などの取組前に、土俵上から独唱する七五調の囃(はや)し歌のことを言います。
歌う内容は季節の移り変わりや商売繁盛やジョークなど様々みたいです。
具体的な相撲甚句の例を以下のリンクから挙げます。
甚句を朗誦する様子の写真もあります。
その中でこのような相撲甚句が出てきます。
立てば芍薬座れば牡丹 歩く姿は ゆりの花
この頃世の中不景気で 舞台の上の旦那衆
いつも懐は文無しで
立てば借金 座れば家賃
歩く姿は 質屋へ 御使い御使いア〜♪ ドスコイ ドスコイ♪
「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は 百合の花」は美人の立ち振る舞いを形容する言い回しですが、これは七七七五調なので甚句に使われやすいフレーズですね。
大きく脱線しましたが、こういう思い付きを忘れないようにこれからもブログにまとめていきます。